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活躍中の皮膚科医・友利 新先生。
まさに美の専門家であり、ご自身も輝くような美肌の持ち主である友利先生に、季節に合ったケア方法や成分など美容にまつわる疑問に答えていただきました。
【友利 新の大人美容塾】
\気になる肌悩み・美容の疑問にお答えします/
Q. 肌ダメージが気になる、これからの季節におすすめのケアを教えて
秋になると紫外線が少しやわらぐかわりに、乾燥が気になるようになり、マスクの摩擦もさらに感じやすくなります。そんな時期は、クリームクレンジングや摩擦レスな泡洗顔など、やさしい洗顔をおすすめします。
あと、乾燥してしまったらとにかく保湿。皮膚の角層に水を抱えこむ成分や、バリア機能に働きかける成分など、自分に必要な成分で保湿していただくことが大切ですね。私は「洗う、うるおす、蓋をする、日焼け止めを塗る」の4ステップがスキンケアの“土台”だと思っています。特別なことをするよりも、まずこの土台のケアをきちんとやり続けることがとても大切。
Q. 洗顔は、朝晩どちらもしたほうがいい?
私個人としては、朝晩ちゃんと洗ってしっかり保湿をするのがいいと思います。
たとえば、乾燥が気になれば寝る前にクリームやオイルなどをたっぷりつけますよね。それを長時間つけたままにしていると肌が酸化してしまうこともあります。
乾燥肌の人は洗うほどに乾燥がひどくなるんじゃないかと不安になるようですが、洗ってもきちんと自分の肌に合った保湿をすれば怖いことはないというのが私の持論です。
Q. 最近話題の「バクチオール」って何?
インドのマメ科の植物からできる天然成分。
天然レチノールとも呼ばれ、皮膚のターンオーバーを正常化してコラーゲンやエラスチンをサポートすることで乾燥小じわを保湿ケアしてくれます。
目元はとくに皮膚が薄いので乾燥しがちなうえ、まばたきなど表情の影響をうけてコラーゲンが損なわれて小じわができてしまうのですが、バクチオールはそれらに抗ってくれます。
さらにバクチオールには、お肌を整える整肌作用というのがあります。
たとえば日中に紫外線にあたって乾燥が起きると、それがくすみやカサつきの原因にもなりますが、朝バクチオールをつければ日中も整肌作用が働きます。
なので朝しっかり、日中もこまめにぬっていただくとよいですね。
触れるとモチっとして、水分がバーンと張ったようなハリのあるお肌になるということが1番期待できると思います。
また、バクチオールは結構パワフルな働きがあるわりに刺激が少ない成分なので、安心してオールマイティに使えるのもよいところです。
Q. 美白でよく聞く成分、「ビタミンC」と「アルブチン」について教えてください。
ビタミンCは体で作ることができないため食品やサプリなどから摂る必要があるのですが、摂取したビタミンCは血管や臓器などに使われて、肌にたどりつくのはその後。
なので、肌に作用させたいと思ったら、飲むだけでなく直接肌に塗る、つまりスキンケアで入れ込むことが重要です。
ビタミンC自体はすぐ酸化してしまい壊れやすいという難点がありますが、その難点をより改良したものが、ビタミンC誘導体。
なかでも私が注目しているのが、ビスグリセリルアスコルビン酸。
皮脂ケアができて、保湿力も高く、さらに角層を整えて肌のバリア機能も助けてくれる優秀なビタミンC誘導体です。
アルブチンは、植物から生まれた美白※の有効成分。
経口摂取が難しい成分なので、スキンケアで取り入れるのがよいでしょう。
昔から多くの人に使われていて、刺激が少ないと言われているので、肌が敏感になりがちな季節の変わり目でも肌にやさしく使うことができます。
※ メラニンの生成を抑え、シミ・そばかすを防ぐ
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