「ちゃんとメイクをしても、なんだかパッとしない暗い雰囲気に見える気がする…」「最近、ファンデーションがうまく肌になじまない…」――そんな悩みを感じていませんか。
年齢を重ねた肌こそ、「ファンデーションの塗り方」が仕上がりを大きく左右します。ファンデーションは、自己流でなんとなく塗ってしまいがちですが、種類別に適した塗り方があり、塗り方次第で肌をよりきれいに見せることができるアイテムです。
本記事では、ファンデーションの効果的な塗り方を種類別に解説します。ファンデーションの仕上がりに悩む方にとって、ベースメイク方法を見直すきっかけになれば幸いです。

監修者:稲葉 岳也
東京慈恵会医科大学を卒業し、医学博士を取得。東京慈恵会医科大学附属病院、聖路加国際病院にて勤務した後、レーザーを中心に診療科の垣根を超えて複数の診療科を標榜したトータルアンチエイジングクリニックである、いなばクリニックを開院。
※本記事には商品紹介の項目が含まれますが、医師が特定の商品を推奨するわけではありません。
ファンデーションの種類
ファンデーションの塗り方を知る前に、まずはファンデーションの種類を把握しましょう。ファンデーションは、主に以下の4種類に分けられます。
それぞれの特徴について、以下で詳しく解説します。
1. パウダーファンデーション
パウダーファンデーションは軽い付け心地が特徴で、ふんわりとした柔らかい印象の肌へと仕上げることができます。セミマットからマットまで、自然な仕上がりを実現しつつ、厚塗り感を出さずに肌の気になる部分をカバーできる点が魅力です。
また、多くのアイテムがパフや鏡を付属したコンパクトタイプとして展開されており、外出先でさっと使える携帯性の高さも、魅力のひとつとして挙げられます。
軽やかな仕上がりを好む方や、外出先でさっと肌を整えられるアイテムを求める方におすすめのファンデーションです。
2. リキッドファンデーション
リキッドファンデーションは、水分を多く含んでいるため、みずみずしいツヤ感を演出できます。乾燥が気になる季節でも肌にやさしくなじみやすく、心地良い仕上がりを求める方におすすめです。
伸びが良く量の調節がしやすいため、自然な薄づきもしっかりした重ね塗りも自在に楽しめます。
肌状態やなりたい印象に合わせて塗り方を選べるため、仕上がりにこだわりたい方に向いています。
3. クッションファンデーション
クッションファンデーションは、日焼け止めや化粧下地などの機能を備えており、スキンケアの後すぐに使用できるため、メイクの時短にもつながります。
肌にポンポンと軽くのせるだけで手軽に自然なツヤを出せるため、特別なテクニックがなくても、きれいに仕上がりやすいでしょう。また、ファンデーションとパフがセットになったコンパクトタイプが多く、ポーチに忍ばせてメイク直しに使える利便性の高さも嬉しいポイントです。
肌にみずみずしいツヤ感を演出したい方や、忙しい日でも手軽に美しさを整えたい方におすすめのファンデーションです。
4. メッシュファンデーション
メッシュファンデーションは、スポンジにファンデーションが染み込んでいるクッションファンデーションとは異なり、メッシュ生地がフィルターの役割を果たすアイテムです。
パフにファンデーションが均一につきやすいため、肌にのせてもムラになりにくく、自然な仕上がりでありながら、しっかりカバーできます。手軽に自然なツヤを引き出せる使いやすさや、持ち運びやすいコンパクト設計は、クッションファンデーションと同様に、忙しい毎日にも取り入れやすいでしょう。
ツヤのある均一な仕上がりを求める方や、日中もきちんと感をキープしたい方におすすめのファンデーションです。
ファンデーションを塗る順番
ファンデーションの塗り方を理解するために、まず意識したいのは「塗る順番」です。どのファンデーションにも共通するポイントを押さえて、美しい仕上がりを目指しましょう。
ファンデーションを塗る時は、まず、片側の頬と額に塗り、その後もう一方の頬と額に塗ります。どのタイプのファンデーションであっても、内側から外側に向かって塗り広げていくのが基本です。そうすると、立体感のある仕上がりになります。
その後は、顎に塗り広げ、鼻・口元・目元に塗ります。目元や口元などのよく動く場所や、鼻のように皮脂が多く出る場所には、頬や額に使ったファンデーションの残りを薄くのせる程度で十分です。厚塗りを避けることで、時間が経っても崩れにくくなります。
なお、前提として、「肌をなめらかに整えておくこと」がとても重要です。ファンデーションをのせる前には、しっかりスキンケアを行い、肌に必要なうるおいやバランスを整えておきましょう。
ファンデーションを塗るアイテム
ファンデーションを塗る際のアイテム選びは、肌をきれいに仕上げるための大切なポイントです。
特に、リキッドファンデーションは指で塗り広げる方法もありますが、スポンジやブラシなどの道具を使えば、すばやく均一に仕上げられます。
スポンジは平らなものを選ぶと、肌全体にファンデーションを密着させやすくなります。四角いスポンジは、目元や小鼻などの細かい部分にも塗りやすいです。
また、ブラシを使うと、ファンデーションをムラなく均等に伸ばせます。少量のファンデーションでも毛穴の凹凸をカバーしやすいため、厚塗り感を避けたい方におすすめです。
【種類別】ファンデーションの塗り方
ここからは、ファンデーションの種類別に、きれいな肌に見せる塗り方を紹介します。ぜひ参考にしてください。
1. パウダーファンデーションの塗り方
パウダーファンデーションは、スポンジやブラシでつけるのがおすすめです。スポンジとブラシを使った塗り方を、それぞれ解説します。
①-1スポンジを使ったパウダーファンデーションの塗り方
スポンジを使ったパウダーファンデーションの塗り方は、以下の通りです。
スポンジの片面の半分ほどにパウダーファンデーションを取る
頬・額には、内側から外側に向かって軽く叩くように塗り広げる
顎・鼻・目元・口元には、スポンジに残ったファンデーションを広げる
肌トラブルが気になる部分には、少量のファンデーションを重ねてなじませる
小鼻・目元などの細かいパーツには、スポンジを折り曲げて使うと、きれいに塗れます。厚みが出てしまったり、ムラがあったりする場合は、ファンデーションをつけていないスポンジ部分で軽く叩くようにしてなじませましょう。
①-2ブラシを使ったパウダーファンデーションの塗り方
ブラシを使うとスポンジよりも薄づきになるため、肌悩みが目立つ場合は、パウダーファンデーションの前に下地でしっかりカバーしましょう。ブラシを使ったパウダーファンデーションの塗り方は、以下の通りです。
ブラシにパウダーファンデーションを取り、手の甲やティッシュで粉の量を調整する
頬・額には、内側から外側に向かってブラシを滑らせるように塗り広げる
顎・鼻・目元・口元には、ブラシに残ったファンデーションを広げる
肌トラブルが気になる部分には、少量のファンデーションを重ねてなじませる
ブラシは滑らせるように動かすと、ほどよくツヤを残せます。小鼻などの細かい部分には、ブラシの角でファンデーションをなじませると崩れにくいため、おすすめです。
厚塗り感やムラが気になる場合は、ブラシについたファンデーションをティッシュに拭き取ってから、気になる部分をブラシで払いましょう。
リキッドファンデーションの塗り方
リキッドファンデーションは指でも塗ることができますが、スポンジやブラシを使うと、よりきれいに仕上げられます。スポンジやブラシを使った塗り方を、以下で確認しましょう。
②-1スポンジを使ったリキッドファンデーションの塗り方
スポンジを使ってリキッドファンデーションを塗ると、仕上がりが均一になり、崩れにくくなります。以下にその手順を紹介します。
リキッドファンデーションを適量手に取り、左右の頬・額・鼻・顎の5点にのせる
頬・額に、内側から外側に向かってスポンジを軽くトントンと当てながら塗り広げる
顎・鼻・目元・口元にもファンデーションを広げる
肌トラブルが気になる部分には、少量のファンデーションを重ねてなじませる
ファンデーションがついていない面で全体を軽く押さえ、余分なファンデーションを取り除く
強く擦ったり力を入れて叩くように塗ったりすると、摩擦によって肌に負担がかかり、ヨレやすくなるため、注意が必要です。
また、小鼻・目元・口元などの崩れやすい部分は、ファンデーションを薄く仕上げるように意識しましょう。なお、スポンジを曲げて使うと、細かい部分にも塗りやすくなります。
②-2ブラシを使ったリキッドファンデーションの塗り方
ブラシを使ってリキッドファンデーションを塗ると、薄づきでナチュラルな仕上がりになり、素肌感がありながらも、毛穴が目立ちにくくなります。自然さとカバー力の両方を求める方は、ブラシを使ってみてください。
ブラシを使ったリキッドファンデーションの塗り方は、以下の通りです。
リキッドファンデーションを適量手に取り、少量ずつブラシに含ませる
頬・額に、内側から外側に向かってファンデーションを塗り広げる
顎・鼻・目元・口元にも、ファンデーションを広げる
目の下など肌悩みのある部分には、ブラシにファンデーションを重ねてトントンと叩くようになじませる
仕上げにティッシュで全体を軽く押さえ、余分なファンデーションを取り除く
ブラシは下から上へ、クルクルと円を描くように動かすと、厚塗り感を押さえつつ毛穴をメーキャップ効果で目立ちにくくできます。小鼻・目元などの細かい部分にはブラシの先端部分を使うと、きれいに塗ることができるため、ぜひ実践してみてください。
クッションファンデーション・メッシュファンデーションの塗り方
クッションファンデーションやメッシュファンデーションには、専用のパフが付属していることが多いため、それを使用します。以下で、基本的な塗り方を紹介します。
クッション面をパフで2〜3回軽く押し、ファンデーションを適量取る
頬・額に、内側から外側に向かって、パフをトントンと当てながら塗り広げる
顎・鼻・目元・口元にも、ファンデーションを広げる
肌トラブルが気になる部分には、少量のファンデーションを重ねてなじませる
適量は商品によって異なりますが、パフの半分に付いた量で顔半分を仕上げるのが目安です。パフをすべらせず、トントンと軽く叩くように塗ると、ファンデーションがヨレにくく、肌にしっかり密着します。
小鼻・目元・口元などの細かい部分は、パフを半分に折ってできた角を使うと良いでしょう。
さらにきれいな肌に見せるファンデーションの塗り方のコツ
ファンデーションの種類ごとの塗り方を理解できたら、さらにきれいな肌に見せるためのコツも押さえておきましょう。少しの工夫でも仕上がりに差が出るため、以下の方法を意識して実践してみるのがおすすめです。
つける量を調整する
ファンデーションをつける時は、「量を調整する」と自然な仕上がりになります。
顔全体にファンデーションを多くつけすぎるとムラになり、きれいに仕上がりません。ムラになっていると感じる場合は、つける量を少なくしましょう。
なお、シミやクマなどの肌悩みが気になる場合は、ファンデーションではなく、コンシーラーでカバーするのがおすすめです。コンシーラーを塗る順番は、ファンデーションの種類によって異なります。パウダーファンデーションの前か、リキッドファンデーションの後に塗りましょう。
スポンジやブラシは定期的に洗う
ファンデーションを塗るために使ったスポンジやブラシは、「定期的に洗う」とよりきれいな肌に仕上げられます。
スポンジやブラシが汚れていると、ファンデーションを含みにくくなるため均一に塗れず、ムラが発生しやすくなってしまいます。また、雑菌の繁殖によって肌トラブルが起こったり、雑菌が付着してファンデーションが劣化してしまったりするデメリットもあります。
スポンジやブラシは最低でも週に1回、無水エタノールや中性洗剤を使って洗うのがおすすめです。
まとめ:ファンデーションの塗り方をマスターして肌をきれいに見せよう
ファンデーションの仕上がりは、塗り方をほんの少し変えるだけでも印象が大きく変わります。肌悩みを自然にカバーし、より美しく仕上げるためには、塗り方の工夫が大切です。
本記事では、ファンデーションの種類別に効果的な塗り方を紹介しました。自分の輪郭や肌に寄り添いながら必要なところにそっと重ねていく、そんな丁寧なステップこそが、肌本来の美しさを引き出してくれるはずです。
ファンデーションの塗り方をマスターすることで、より自然で美しい仕上がりに近付きます。自分の肌やライフスタイルに合った方法を取り入れながら、毎日のメイクをもっと心地良く楽しんでみてください。
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なお、メイクで肌をきれいに見せるためには、ファンデーションを塗る前のスキンケアが大切です。N organicは、「ありのまま」の自分を愛するためのスキンケア商品を提供しています。シンプルで続けやすいシリーズを提供しているため、チェックしてみてください。