顔の乾燥はなぜ起こる？原因とやわらげるためのスキンケア・生活習慣を紹介

「洗顔すると顔がつっぱる…」「粉がふいてメイクがうまくのらない…」――そんな顔の乾燥に悩んでいませんか。

季節や環境の変化だけでなく、体質的に乾燥しやすい方もいるでしょう。しっかりケアしているのに、思うような変化を感じられず、悩んでいる方も少なくないのではないでしょうか。

本記事では、顔の乾燥が起こる仕組みや原因、乾燥をやわらげるための生活習慣やスキンケア方法を紹介します。乾燥肌との上手な向き合い方を知り、毎日をより快適に過ごすきっかけになれば幸いです。

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監修者：稲葉 岳也

東京慈恵会医科大学を卒業し、医学博士を取得。東京慈恵会医科大学附属病院、聖路加国際病院にて勤務した後、レーザーを中心に診療科の垣根を超えて複数の診療科を標榜したトータルアンチエイジングクリニックである、いなばクリニックを開院。

いなばクリニック：https://inabaclinic.jp/ispa/

※本記事には商品紹介の項目が含まれますが、医師が特定の商品を推奨するわけではありません。

顔が乾燥している状態とは？

顔の乾燥とは、肌の表面にある角質層の水分や皮脂が不足している状態を指します。主な状態としては、以下のようなものが挙げられます。

一時的な乾燥であれば、保湿を丁寧に行うことで落ち着くこともあります。しかし、慢性的に続く場合は日常的なスキンケアや生活習慣の見直しが必要です。

乾燥が進行してヒリヒリと痛むなどの症状がある時は、自己判断せず皮膚科を早急に受診しましょう。

顔の乾燥は「肌のバリア機能の低下」が大きな原因

顔の乾燥の根本的な原因は、肌のバリア機能の低下にあります。

バリア機能とは、角質層にある水分・皮脂・セラミドなどが、外部刺激から肌を守ると同時に内側の水分を保持する働きのことです。

このバリア機能が弱まると、肌は水分をとどめられないため乾燥が進みます。外部刺激にも敏感になり、肌荒れや赤みといった肌トラブル※に発展することがあります。

乾燥肌は、単に「水分不足」と捉えられやすいですが、実際は「バリア機能がうまく働かないこと」が大きな要因です。顔の乾燥に対するケアを考える際は、バリア機能を整えるよう働きかけることが欠かせません。

※肌荒れ、乾燥、赤み

顔のバリア機能が低下する原因

顔の乾燥は、水分不足だけでなく「肌のバリア機能の低下」が大きな原因です。顔の乾燥は、以下のような事柄が重なって起こる場合が多いです。

これらの要因をひとつずつ整理していきましょう。

顔のバリア機能が低下する原因①肌の代謝（ターンオーバー）の乱れ

肌は、一定の周期で新しい細胞に生まれ変わる肌の代謝（ターンオーバー）を繰り返しています。しかし、肌の代謝（ターンオーバー）の周期は、睡眠不足・ストレス・栄養不足・加齢などによって乱れることがあります。

その結果、角質層の質が低下して肌のバリア機能が弱まり、バリア機能が十分に働かなくなります。すると、水分を保持しにくくなり、乾燥が進みやすい状態になってしまうのです。

顔のバリア機能が低下する原因②乾燥や紫外線などの外部環境

顔のバリア機能の低下には、外部環境が大きく影響しています。

冬場の冷たく乾燥した空気や、エアコンの乾燥した風にさらされると、角質層に含まれる水分が蒸発して、肌のうるおいが失われてしまいます。

また、紫外線も肌にダメージを与えます。一年を通して降り注ぐ紫外線は、角質層や真皮に影響を与え、バリア機能を低下させることがあります。

特に、顔は常に外気や紫外線にさらされる部分です。そのため、環境の影響を受けやすく、乾燥が進みやすいといえます。

顔のバリア機能が低下する原因③肌に合わないスキンケア

ゴシゴシ強く擦って洗顔する・熱いお湯で洗う・洗浄力の強すぎる洗顔料を使うといった習慣は、肌に必要な皮脂やうるおいまで奪ってしまいます。

さらに、アルコール成分が強い化粧品や過剰なピーリングなども、角質層を傷つけバリア機能を弱める原因となります。

スキンケアでは「清潔にすること」と「保護すること」のバランスが大切です。汚れを落とすケアをしながらも、肌に必要なうるおいを守る意識を持ちましょう。

顔のバリア機能が低下する原因④加齢

年齢を重ねると、皮脂の分泌量が減少し、角質層の水分保持に欠かせない天然保湿因子（NMF）やセラミドの量が少しずつ減っていきます。さらに、肌の代謝（ターンオーバー）が乱れやすくなり、古い角質が残りやすくなる傾向があります。

こうした変化が重なることで、肌のバリア機能が低下し、水分を保持しにくくなり、乾燥が進みやすくなってしまうのです。

年齢とともに肌質が変化し、乾燥しやすい肌になることは珍しくありません。その時々の自分の肌に向き合うことが大切です。

顔のバリア機能が低下する原因⑤先天的な体質

生まれつきセラミドの量が少ない方や、アトピー素因を持つ方は、もともとバリア機能が弱く、乾燥しやすい傾向があります。

そのため、環境の変化やスキンケア習慣に特に注意を払わなくてはなりません。

先天的な要因を完全に避けることはできませんが、保湿を徹底し、生活習慣を整えることで肌の状態を安定させられる場合もあります。自分の肌の特徴を理解し、無理のないケアを続けましょう。

顔の乾燥をやわらげるためのスキンケア

顔の乾燥をやわらげるためには、肌のバリア機能を整えながら、水分と油分のバランスを保つことが欠かせません。日々のスキンケアを見直すことで、乾燥しにくいすこやかな肌を目指せるでしょう。

顔の乾燥をやわらげるために意識したいスキンケアは、以下の通りです。

それぞれの具体的な方法を紹介します。

顔の乾燥をやわらげるためのスキンケア①洗顔はやさしく丁寧に行う

洗顔は、肌を清潔に保つために欠かせないステップです。ただし、洗い方を間違えると、乾燥の原因になってしまうことがあります。

洗顔料はしっかり泡立てて、ゴシゴシ擦らず、泡で包み込むようにやさしく洗いましょう。摩擦を避けることで、肌への刺激を軽減できます。

また、熱すぎるお湯は必要な皮脂まで落としてしまうため、洗顔にはぬるま湯を使うのがおすすめです。クレンジングや洗顔料が肌に残らないよう、丁寧にすすぐことを意識してみてください。

顔の乾燥をやわらげるためのスキンケア②保湿は入念に行う

乾燥対策の基本は「保湿」です。肌のうるおいを守るために、水分と油分の両方をしっかり補いましょう。

セラミド・ヒアルロン酸・グリセリンなどの保湿成分が配合されているアイテムは、肌の水分保持に役立ちます。

保湿ケアを行う際は、まず化粧水で肌に水分を与えます。その後、乳液やクリームで油分を重ねてフタをすれば、うるおいを閉じ込められます。ベタつくからといって乳液を省くのは避けましょう。

洗顔後の肌は特に水分が失われやすいため、できるだけ早めに保湿ケアを行うのが理想です。入浴後は、髪を乾かす前にスキンケアを済ませておくと、水分の蒸発を防げます。

顔の乾燥をやわらげるためのスキンケア③紫外線ケアを徹底する

紫外線は一年を通して肌に影響を与える存在です。紫外線を浴び続けると、肌のバリア機能が低下し、乾燥を引き起こします。

そのため、季節や天候に関係なく、日常的に日焼け止めを塗る習慣をつけることが大切です。また、帽子や日傘を併用するのも効果的です。

紫外線は乾燥だけでなく、シミやしわの原因にもなります。紫外線ケアを続けて、将来的な肌のすこやかさを守りましょう。

顔の乾燥をやわらげるための生活習慣

顔の乾燥は、スキンケアだけでは改善しきれないこともあります。生活習慣や環境づくりを含めて総合的に見直しましょう。

顔の乾燥をやわらげるために意識したい生活習慣は、以下の通りです。

それぞれの具体的な方法を紹介します。

顔の乾燥をやわらげるための生活習慣①室内を加湿する

乾燥した空気は、肌の水分を奪い、乾燥を悪化させる原因になります。

特に、冬場やエアコン使用時は、加湿器を活用して湿度を保つのがおすすめです。加湿器がない場合は、濡れタオルを干す、洗濯物を室内に干すなどの工夫でも湿度を上げられます。

肌にとって快適でうるおいを保ちやすいのは、湿度55〜60％程度です。部屋に湿度計を置いておくと、気づかないうちに乾燥が進んでしまうのを避けやすくなります。

顔の乾燥をやわらげるための生活習慣②バランスの良い食事を心がける

肌は身体の内側からつくられるため、乾燥ケアには食事による栄養補給も欠かせません。

タンパク質・ビタミンA・ビタミンB2・ビタミンCなどを含む食材を意識的に取り入れ、バランスのとれた食生活を心がけましょう。

無理なダイエットや偏った食事は肌の乾燥を悪化させる原因となるため、注意が必要です。

顔の乾燥をやわらげるための生活習慣③規則正しい生活と運動を行う

規則正しい生活は、肌の代謝（ターンオーバー）を整えるための基本です。

睡眠不足やストレスは肌の再生を妨げ、乾燥を悪化させる原因になります。十分な睡眠を確保し、ストレスを溜め込みすぎないよう、心身をリラックスさせる工夫を取り入れましょう。また、適度な運動は血行を促進し、肌に必要な栄養を届けるサポートにもなります。

生活習慣を整えることは、外からのスキンケアと同じくらい大切です。

顔の乾燥で肌に異常が起きたら皮膚科へ

顔の乾燥は、体質的に続きやすい場合もありますが、日常的なスキンケアを見直すことで、ある程度やわらげることができます。

ただし、乾燥に加えて赤み・かゆみ・ひび割れ・湿疹などの症状が出ている場合は、自己流のケアだけでは十分に対処できないこともあります。そのような時は、早めに皮膚科を受診しましょう。

皮膚科では、症状に合わせた保湿剤や薬を処方してもらえるため、悪化を防ぎながら適切にケアできます。専門家に相談することで、かゆみや赤みといった気になる症状を長引かせずに済むでしょう。

まとめ：顔の乾燥の原因を理解して毎日のケアにつなげよう

顔の乾燥は、一時的な水分不足ではなく、肌のバリア機能の低下が根本的な原因です。その背景には、肌の代謝（ターンオーバー）の乱れ・外部環境・肌に合わないスキンケア・体質・加齢などが関係しています。

乾燥肌は「治す」というよりも、生活習慣・環境・スキンケア・食事の工夫で上手にやわらげていくことを意識するのがおすすめです。赤みやかゆみなどのトラブルがある場合は、早めに皮膚科へ相談し、専門的なケアを受けるようにしてください。

原因と適切なケア方法を理解し、毎日の習慣を整えることが、すこやかな肌を保つ第一歩です。

N organicのスキンケア

N organicは、「ありのまま」の自分を大切にしたい、という想いに寄り添うスキンケアブランドです。日常に取り入れやすいシンプルなアイテム設計で、忙しい毎日のなかでも無理なく続けられるよう工夫されています。

毎日のスキンケアを心地良いひとときに変え、肌だけでなく心も前向きに整える——そんな時間を届けてくれるでしょう。

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N organic Basic スージング クレンジングジェル

N organic Basic スージング クレンジングジェルは、ジェルからオイルへと変化する心地良いテクスチャが特徴です。メイクや皮脂だけでなく、花粉やホコリなどの大気中の汚れまでやさしく洗い流します。

季節の変わり目や環境の変化で肌がゆらぎやすい時にも、肌をやさしく包み込みながら、すこやかなコンディションへ導いてくれるでしょう。

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N organic Vie クリアホイップ フォーム

N organic Vie クリアホイップ フォームは、ワンプッシュで濃密でもっちりとした泡が出てくる酵素泡洗顔です。手間をかけずに泡洗顔ができるため、仕事や家事で忙しい方でも無理なく使えます。

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肌をすっきり整えたい大人世代におすすめのアイテムです。

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N organic Basic バランシング ローション

N organic Basic バランシング ローションは、乾燥やデリケートな状態に傾きやすい肌に寄り添う化粧水です。やわらかく肌になじむテクスチャが心地良く、使うたびに肌にうるおいを感じられます。

ベタつきにくい処方のため、季節を問わず快適に使えるのも魅力です。毎日のスキンケアのベースとして取り入れたい、おすすめのアイテムです。

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N organic Basic バランシング エッセンスミルク

N organic Basic バランシング エッセンスミルクは、軽やかなつけ心地ながら、クリームのように濃密な保湿力を発揮する美容乳液です。化粧水の後に重ねることで、乾燥や外的刺激によって不安定になった肌を整え、落ち着いた状態へ導きます。

毎日のスキンケアに取り入れることで、肌がゆらぎやすい季節の変わり目でもうるおいをサポートしてくれるでしょう。

N organic Basic バランシング エッセンスミルクについて詳しくはこちら

N organic Basic コンディショニング VCエッセンス

N organic Basic コンディショニング VCエッセンスは、3種類のビタミンC誘導体※1を独自に組み合わせ、時間差で肌にアプローチするのが特徴です。

さらに、ビタミンA・C・E※2を閉じ込めた“トリプルビタミンACEカプセルが、肌をすこやかな状態へと導きます。

みずみずしく軽やかなテクスチャでスッと肌になじみ、ベタつきを感じにくい点も魅力です。毎日のスキンケアをより充実させたい方におすすめです。

※1 ビスグリセリルアスコルビン酸：整肌成分・テトラヘキシルデカン酸アスコルビル：整肌成分・3-グリセリルアスコルビン酸：整肌成分

※2 パルミチン酸レチノール：整肌成分/テトラヘキシルデカン酸アスコルビル：整肌成分/トコフェロール：整肌成分

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