毛穴レス肌を目指すには？スキンケア・生活習慣・メイクのポイントと注意点を解説

「鏡を見るたびに毛穴が気になる…」「ファンデーションを塗っても毛穴落ちしてしまう…」――そんなお悩みを抱えていませんか。

毛穴が気になる要因は、年齢・肌質・生活習慣など様々です。毛穴を完全になくすことはできませんが、日々のスキンケアや生活習慣、メイクの工夫によって、毛穴を目立たせない“毛穴レス”な肌に近付くことは可能です。

本記事では、毛穴レス肌とはどんな状態なのかをはじめ、毛穴のタイプや原因、ケア方法、メイク方法、そして注意点までを紹介します。

毛穴についてより詳しく知りたい方は、以下の記事も併せてご覧ください。

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監修者：稲本 和也

岡山県の倉敷中央病院で初期臨床研修過程修了後に、同院形成外科で後期研修医として採用される。その後福岡大学形成外科入局、助教として採用難易度の高い手術、再建外科、抗加齢・美容医療を経験。

形成外科学会専門医資格を取得、同大学で医局長就任。さらなる患者さんの生活の質の向上を目指し、六本松稲本クリニック形成外科、美容皮膚科を開院。

日本形成外科学会専門医／日本美容外科学会（JSAPS）会員／日本美容皮膚科学会会員／日本抗加齢学会／日本創傷外科学会会員／日本東洋医学会会員

六本松稲本クリニック形成外科 美容皮膚科：https://inamoto-clinic.jp/news/

※本記事には商品紹介の項目が含まれますが、医師が特定の商品を推奨するわけではありません。

毛穴レス肌とは？

「毛穴レス肌」とは、毛穴そのものがないわけではなく、毛穴の目立ちにくい肌を意味します。

毛穴は、皮脂を分泌してうるおいを守ったり、体温を調節したりする役割をもつ欠かせない存在です。そのため、完全になくすことはできません。

一方で、毛穴の開きや黒ずみは、肌全体の印象を左右する大きな要素です。毛穴の目立ちが気になる方も多いでしょう。しかし、肌の水分・油分のバランスを整え、生活習慣やメイクの工夫を取り入れることで、毛穴の目立たない肌に近付くことができます。

毛穴のタイプと原因

毛穴が気になる原因は、人によって異なります。また、皮脂の分泌量や肌の乾きやすさ、年齢による変化などの原因よって、毛穴のタイプや目立ち方も変わります。

自分の毛穴タイプを知ることで、どんなケアをすればよいのか、その方向性が見えてくるでしょう。

以下の表は、代表的な毛穴タイプとそれぞれの特徴をまとめたものです。

自分の毛穴のタイプを把握し、それに合ったケアを心がけましょう。

毛穴レス肌に近付く方法

毛穴レス肌を目指すためには、特別なケアを取り入れるよりも、毎日の小さな習慣を積み重ねることが大切です。

以下では、毛穴を目立たせにくくするためのポイントを紹介します。

適切なスキンケアを丁寧に行う

毛穴が目立たないようにケアする際は、まず毎日のスキンケアを丁寧に行うことが何より大切です。

洗顔は擦らず、たっぷりの泡でやさしく包み込むように洗い、汚れや余分な皮脂を落としましょう。

洗顔後はしっかり保湿を行い、化粧水・乳液・クリームで水分と油分のバランスを整えてください。

また、基礎的なスキンケアを続けつつ、肌の引き締めに特化したスキンケアアイテムを取り入れるのもおすすめです。酵素洗顔やパックなどを上手に使うことで、なめらかな肌を保ちやすくなります。

紫外線ケアを徹底する

紫外線は、毛穴の状態を悪化させる大きな原因のひとつです。

紫外線によるダメージで肌のハリが低下すると「たるみ毛穴」が目立ちやすくなるほか、乾燥を招いて乾燥毛穴の悪化にもつながります。

毛穴レス肌を目指すためには、季節や天気にかかわらず毎日の紫外線ケアを欠かさないことが大切です。日焼け止めはもちろん、帽子や日傘などを併用し、日常の紫外線ケアを習慣にしましょう。

生活習慣を見直す

スキンケアや紫外線ケアをしっかり行っていても、生活習慣が乱れていると毛穴の悩みはなかなか落ち着きにくいものです。

睡眠不足は肌の代謝（ターンオーバー）を乱し、毛穴の開きや黒ずみを招く原因になります。規則正しい睡眠とバランスのとれた食事を意識しましょう。

また、脂っこい食事や甘いものの摂りすぎは皮脂の分泌を活発にし、毛穴詰まりやテカリにつながります。さらに、ストレスによるホルモンバランスの乱れも毛穴の状態に影響を及ぼすことがあります。

適度な運動やリフレッシュを取り入れ、心身のバランスを整えることも、すこやかな肌を保つうえで大切です。

毛穴が目立ちにくいメイク術

スキンケアや生活習慣で毛穴を整えても、毛穴レスな印象をすぐに手に入れるのは簡単ではありません。そんな時に役立つのが、メイクです。

ベースメイクの段階でいくつかのポイントを押さえれば、毛穴の凹凸を自然にカバーし、なめらかな肌に見せられるでしょう。以下では、下地・ファンデーション・フェイスパウダーを使った毛穴カバーの基本テクニックを紹介します。

下地でカバーする

毛穴が気になる時は、毛穴カバーに特化した化粧下地がおすすめです。毛穴の凹凸をなめらかに整え、ベースメイクの仕上がりを美しく見せてくれます。

最近では、毛穴カバーにプラスしてテカリを抑えるタイプや、色ムラを補正するタイプなど、様々な機能を兼ね備えた下地も登場しています。目的や肌悩みに合わせて選ぶと良いでしょう。

塗る時は、一般的な使用量といわれるパール粒大を手の甲に出し、額・頬・鼻・顎に少しずつ置き、顔の内側から外側に伸ばすイメージで広げていきます。仕上げでは、スポンジで軽く押さえるようになじませるのがポイントです。

ファンデーションの塗り方を工夫する

ファンデーションは、毛穴や色ムラを自然にカバーしてくれるタイプを選びましょう。

使用する際は、厚塗りしないよう意識してみてください。厚く重ねてしまうと、時間の経過とともに化粧崩れを起こし、かえって毛穴が目立ってしまうことがあります。

気になる部分は、少量をトントンとやさしく重ねるように仕上げるのがコツです。小鼻や目の下などの細かい部分は、スポンジを折って使うときれいに仕上がります。

フェイスパウダーで仕上げる

仕上げのフェイスパウダーは、毛穴カバーの完成度を左右する大切なステップです。粒子の細かいパウダーをふんわりとのせることで毛穴が自然にぼやけ、肌表面がなめらかに見えるでしょう。

フェイスパウダーは、余分な皮脂を抑え、テカリや化粧崩れを起こしにくくして、さらっとした美しい仕上がりをキープしてくれる役割があります。

皮脂が出やすい所に、部分的に使うのもおすすめです。肌のコンディションに合わせて、量や使う範囲を調整しましょう。

毛穴レス肌を目指す際の注意点

毛穴レス肌を目指す際に大切なのは、知識を持って肌に負担をかけない方法を選ぶことです。以下では、毛穴ケアで特に注意したい3つのポイントを紹介します。

過度な洗顔は避ける

毛穴の汚れを落とそうとして、何度も洗顔をしたり強く擦ったりするのはNGです。

そのような行為は、肌にとって本来必要な皮脂まで奪ってしまい、乾燥や皮脂分泌の増加を招くことがあります。その結果、かえって毛穴が目立ちやすくなることもあるでしょう。

洗顔は朝と夜の2回を目安に、たっぷりの泡でやさしく洗うことを意識しましょう。

保湿を怠らない

「皮脂が多いから保湿はいらない」と思っている方もいるかもしれません。

しかし、その皮脂の多さは、水分不足が原因で引き起こされている可能性もあります。

保湿を省略するとかえって毛穴が目立ちやすくなるかもしれません。大切なのは、自分の肌に合ったアイテムでバランス良く保湿することです。

脂性肌ならさっぱりタイプの化粧水と軽めの乳液、乾燥肌なら高保湿タイプを選ぶなど、自分の肌質に合わせて水分・油分を整えましょう。

無理に角栓を押し出さない

角栓が気になるからといって、指や器具で無理に押し出してはいけません。

肌が傷ついて炎症や色素沈着を招くほか、毛穴がさらに広がりコンディションが悪化してしまうこともあります。

毛穴汚れが気になる時は、肌にやさしいクレンジングや毛穴ケアアイテムを取り入れるのがおすすめです。

なお、自宅でのケアに不安がある場合は、皮膚科で専門的に角栓を除去してもらう方法も検討しましょう。

まとめ：日々のケアを積み重ねて毛穴レスな印象の肌へ

「毛穴レス肌」とは、毛穴がない状態ではなく、毛穴が目立ちにくい状態を指します。毛穴のタイプには、詰まり毛穴・開き毛穴・たるみ毛穴・乾燥毛穴などがあり、原因やケアの方法はそれぞれで異なります。

基本的なケアは、丁寧な洗顔と保湿、紫外線を避けること、生活習慣の見直しです。また、メイクの工夫によって毛穴を自然にカバーし、なめらかな印象を演出することもおすすめです。

肌のすこやかさは、短期間で実感できるものではありません。大切なのは、焦らずコツコツ続けることです。自分の肌に合う方法を見つけて、毎日のケアを積み重ねながら、毛穴レス肌を目指しましょう。

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