「クレンジングの乳化って聞くけど、正直よくわからない…」「クレンジングのやり方に自信がない…」「きちんと乳化できているか不安…」――そんな悩みを抱えていませんか。
クレンジングの際に意識したいのが、「乳化」です。聞いたことはあるものの、なぜ必要なのか、どのようなメリットがあるのかを知らない方も多いのではないでしょうか。
本記事では、クレンジングの乳化の必要性やメリットを説明したうえで、乳化の方法を紹介します。クレンジングの種類ごとに乳化が必要かどうかも解説するため、日々のクレンジング方法を見直す・確かめるきっかけになれば幸いです。
なお、クレンジングの役割や手順を詳しく知りたい方は、以下の記事も併せてご覧ください。
▷関連記事:「クレンジングとは?洗顔との違いや手順、種類や選び方、注意点を紹介!」

監修者:福井 美典
医師(糖尿病専門医・抗加齢医学専門医・救急科専門医・総合内科専門医・栄養療法医・美容皮膚科医)
糖尿病内科・栄養療法・美容皮膚科に従事。分子栄養学に基づき、不足栄養素を補うことで、 からだの細胞を活性化させる栄養療法を取り入れている。糖尿病診療においては、からだにやさしい血糖値コントロールを基本に、低糖質・高タンパク質の食事の大切さを、臨床で自ら栄養指導をしている。美容皮膚科診療においては、美容施術のみならず、栄養療法を基本としたインナーケアにも尽力している。
https://www.seijinkai-clinic.com/
※本記事には商品紹介の項目が含まれますが、医師が特定の商品を推奨するわけではありません。
クレンジングの乳化とは?
クレンジングの乳化とは、クレンジングに含まれる油分と水分が混ざり合い、白く濁る状態のことです。
本来、油と水は弾き合うため、互いに混ざりにくい性質を持っていますが、かき混ぜたり振ったりすることで、一時的に混ざり合うようになります。
多くのクレンジングアイテムには、メイク汚れをしっかり落とすための油分が含まれています。この油分が、洗い流す際に水と混ざることで乳化が起こります。
乳化は、クレンジングに限らず、料理のなかでもよく見られる現象です。例えば、水と油が分離しているドレッシングを振ってから使う場面や、ペペロンチーノをつくる時にオリーブオイルとパスタのゆで汁を混ぜる工程などが、その一例です。
クレンジングを乳化させるメリット
クレンジングする際は、乳化が大切といわれる場合が多いです。それは、クレンジングの乳化に以下のようなメリットがあるからです。
クレンジングを乳化させるメリット①メイク汚れを落としやすくなる
クレンジングを乳化させると、メイク汚れを落としやすくなります。
メイク汚れは油分を多く含むため、水だけではなかなか落とせません。そのため、油分を含んだクレンジングをメイクになじませて落とすのが基本です。
ただし、クレンジングによってメイクを浮かせても、油分を含む汚れは水やぬるま湯だけでは落としきれないことがあります。そんな時、洗い流す前にクレンジングを乳化させれば、メイク汚れが水と混ざり合って落ちやすくなります。
クレンジングを乳化させるメリット②クレンジングの時間が短くなる
クレンジングを乳化させることで、クレンジングにかかる時間を短縮できます。
乳化が大切だと聞いたことがあっても、「工程が増えるのは少し面倒…」と感じる方もいるかもしれません。しかし、クレンジングの油分と水分をしっかり混ぜて乳化させることで、メイク汚れが浮きやすくなり、スムーズに落とすことができます。
乳化の工程を加えることで、結果として、クレンジング全体の時間短縮につながります。
クレンジングを乳化させるメリット③肌への負担を減らせる
クレンジングを乳化させることで、メイクを落とすときにかかる肌への負担をやさしく抑えることができます。
メイク汚れが落ちにくいと感じると、つい強く擦ってしまいがちですが、それが肌にダメージを与えてしまう場合があります。
乳化を意識して丁寧に行うことで汚れが浮きやすくなり、擦らず落とせるため、結果的に肌への負担を抑えられます。
クレンジングを乳化させる方法

クレンジングの乳化には、様々なメリットがあります。ただし、肌に寄り添った方法で行わなければ、乳化のメリットを感じられない場合もあります。以下でクレンジングの乳化方法を確認しましょう。
①石鹸で手を洗い、手や顔の水分をタオルで拭き取る
クレンジングを始める前に、まずは石鹸で手を洗いましょう。手には目に見えない汚れや雑菌が付着していることがあるため、スキンケアの前にきれいにすることが大切です。
手を洗った際についた水分や顔に残っている汗などは、清潔なタオルでやさしく拭き取っておきましょう。これは、手や顔が濡れているとクレンジング剤が肌になじむ前に乳化が始まり、メイク汚れがしっかり落としきれない場合があるためです。
濡れていない手と顔で、クレンジングを行うことがポイントです。
②クレンジングを手に取り顔全体になじませる
手や顔の水分を拭き取ったら、クレンジング適量手に取り、顔全体になじませます。
ゴシゴシ擦らず肌の表面にやさしく指を当て、円を描くようにくるくると滑らせるのがポイントです。摩擦を抑えながらメイク汚れを浮かせることで、肌への負担を軽減できます。
なお、クレンジングの適量は、アイテムごとに異なります。多すぎても少なすぎても乳化しにくくなるため、パッケージなどに記載された使用量を目安にしましょう。
③水を2,3滴手に取り顔につけて乳化させる
クレンジングがメイク汚れとなじんだら、水を2,3滴手に取り、顔につけて乳化させます。
水の量が多すぎると乳化しにくくなるため、水は少量を意識して手に取りましょう。乳化するとクレンジングが白く濁るため、そのまま顔全体を乳化させます。
④ぬるま湯で顔全体をやさしくすすぐ
顔全体を乳化させたら、ぬるま湯でやさしくすすぎます。
お湯の温度が高すぎると肌が乾燥し、冷たい水では汚れが落ちにくいため、ぬるま湯を使って洗い流します。ぬるま湯の温度は、30〜32℃程度がおすすめです。
すすぐ際も肌をゴシゴシ擦らず、やさしく丁寧に洗うことを心がけましょう。
【クレンジングの種類別】乳化方法と必要性
クレンジングにはいくつか種類があり、それぞれ乳化方法や必要性が異なります。クレンジングの種類ごとに、詳しく確認しましょう。
なお、クレンジングの種類や選び方については、以下の記事でも詳しく解説しているため、併せてご覧ください。
▷関連記事:「クレンジングとは?洗顔との違いや手順、種類や選び方、注意点を紹介!」
オイルクレンジング
オイルクレンジングは、乳化が必要なクレンジング剤です。
オイルクレンジングはその名の通り主に油分でできているため、乳化させてメイク汚れと水分をなじませれば、効率的にメイクを落とせます。
オイルクレンジングを使用していてメイク汚れが残る感覚がある場合は、乳化を試してみてください。
ジェルクレンジング
ジェルクレンジングは、基本的に乳化の工程を行わなくても使用できるクレンジングです。
オイルクレンジングに比べて水や水溶性の成分が多く含まれているため、乳化させなくてもメイク汚れを落としやすい処方になっています。
ただし、アイテムによっては油分が多く含まれているタイプもあります。そのようなタイプは、乳化を取り入れることで、メイク汚れが落としやすくなることがあります。
普段ジェルクレンジングを使っていて、落ちにくさを感じる場合は、少量の水を加えてやさしくなじませるように乳化を試してみるのもおすすめです。
ミルククレンジング
ミルククレンジングは、もともと乳化された状態でつくられているため、改めて乳化させる必要はありません。乳化の工程がなくても、メイク汚れをやさしく落とせる処方になっています。
ただし、オイルクレンジングなどと比べると、洗浄力はマイルドな傾向があるため、しっかりめのメイクをしている日は不向きな場合もあります。
ナチュラルメイクの場合でも、落としきれないと感じる時は、肌のうえで軽く乳化させてみると良いでしょう。
クリームクレンジング
クリームクレンジングは、ミルククレンジングと同様に、もともと乳化された状態でつくられているため、基本的に乳化の工程は必要ありません。
やさしい使用感で、肌にうるおいを残しながらメイク汚れを落とすことができます。
ただし、すすぎにくさを感じる場合は、乳化させることで落としやすくなる場合があります。
まとめ:クレンジング乳化の仕組みを理解して汚れを落とそう
クレンジングを乳化させると、メイク汚れが落ちやすくなるだけでなく、肌への負担も軽減できます。肌に寄り添わないクレンジングは負担をかける場合もあるため、乳化の工程を加えてしっかり汚れを落とし、すこやかな肌に導くための土台づくりをしましょう。
スキンケアで大切なのは、自分の肌に向き合い、“ととのえる”ためのケアをすることです。毎日のスキンケアで肌の状態を整えられるよう、肌にとって気持ちの良い選択を少しずつ増やしてみてください。
N organicのスキンケア
N organicでは、「ありのまま」の自分を愛するためのスキンケア商品を提供しています。
肌悩みや年齢に応じた「本当に必要なケア」に、正面から向き合うためのアイテムがそろっています。多忙な現代人でも続けやすい、シンプルでミニマルなスキンケアラインを、ぜひ活用してください。
N organic Basic スージング クレンジングジェル
N organic Basic スージング クレンジングジェルは、とろけるジェルをなじませるとなめらかなオイルに変わる、乳化ステップ不要のクレンジングアイテムです。
こっくりとしたテクスチャで、ゴシゴシ擦らなくてもメイク汚れを落とせます。洗いあがりも乾燥を感じにくいため、1年を通して使いやすいでしょう。
Customer Reviews(お客様の声)
40代/定期便2年利用
★★★★★
スーッと
本当におすすめです。肌に乗せるとスーッとメイクが落ちます。
2025.06.12
30代/定期便3年利用
★★★★★
使用感が良い
クレンジングミルクをずっと愛用していましたが、新商品を使ってみたくなり購入しました。気持ち良くて、2本目の注文を決めました!メイク落ちも良いです。
2025.05.07
N organic Basic スージング クレンジングジェルについて詳しくはこちら
N organic Basic バランシング ローション
N organic Basic バランシング ローションは、みずみずしいテクスチャの化粧水です。
肌にうるおいを与えて、バリア機能をサポートしてくれます。乾燥が気になる肌もやさしくうるおすため、カサカサ感が気になる方の味方となるでしょう。
N organic Basic バランシング ローションについて詳しくはこちら
N organic Basic バランシング エッセンスミルク
N organic Basic バランシング エッセンスミルクは、保湿のメカニズムに注目した乳液です。
肌にうるおいを与えて、バリア機能をサポートします。テクスチャが軽いため、乳液のベタつきが苦手な方も使いやすいでしょう。
N organic Basic バランシング エッセンスミルクについて詳しくはこちら
N organic Basic コンディショニング VCエッセンス
N organic Basic コンディショニング VCエッセンスは、ビタミンCの届け方に注目した美容液です。
成分を肌(角質層)まで届けられるように、保湿成分で肌の土台を整えてから生カプセル化したトリプルビタミン※を浸透させる仕組みを取り入れ、乾燥が気になる肌をうるおします。
※ビスグリセリルアスコルビン酸:整肌成分・テトラヘキシルデカン酸アスコルビル:整肌成分・3-グリセリルアスコルビン酸:整肌成分
Customer Reviews(お客様の声)
30代/定期便4ヶ月利用
★★★★★
整う感じ
この商品を使った日の朝は肌が整っている感じがします。美容液は今まで使っていなかったのですが、ハマりました!
2025.06.19
40代/定期便7ヶ月利用
★★★★★
心地
匂いと使用感が大好き
2025.05.08













