「毎日ケアしているのに、いつも目の周りだけが乾燥してしまう…」――そんな悩みを感じていませんか。
実は、目の周りは顔のなかでも特に乾燥しやすいパーツです。だからこそ、ケア方法を理解して労ってあげる必要があります。
本記事では、目の周りが乾燥する理由を解説します。目の周りの乾燥を悪化させないためにできることやスキンケア方法も紹介するため、肌との向き合い方を見直すきっかけになれば幸いです。

監修者:山田 貴博
天下茶屋あみ皮フ科クリニック、AMI SKIN CLINIC 院長
大阪大学大学院医学系研究科
神経細胞生物学講座助教として基礎医学研究に従事した後、皮膚科の医師に転身。
アトピー性皮膚炎などの一般皮膚科から、美容皮膚科まで幅広い診療を行っている。
天下茶屋あみ皮フ科クリニック:https://ami-skinclinic.com/
AMI SKIN CLINIC:https://ami-skin-clinic.jp/
※本記事には商品紹介の項目が含まれますが、医師が特定の商品を推奨するわけではありません。
目の周りが乾燥する理由
目の周りは、顔のなかでも特に乾燥が気になりやすい部位です。顔全体は乾燥していなくても、目の周りだけ乾燥やカサつきが気になることもあるでしょう。
目の周りが特に乾燥しやすいのには、いくつかの理由があります。
目の周りが乾燥する理由①皮膚が薄く皮脂の分泌量が少ないため
目の周りは皮膚が薄く、皮脂の分泌量が少ないため、顔のなかでも特に乾燥しやすい部位です。
目の周りの皮膚は、頬のおよそ1/3〜1/2の厚さしかないといわれています。そのため、肌表面の角層も薄く、肌のバリア機能がほかの部位より弱い傾向があります。
また、目の周りは真皮層のコラーゲンも少ないため、うるおいや弾力性が失われやすいです。顔のほかの部位と皮膚のつくりが違うため、目の周りは特に乾燥しやすい傾向があります。
目の周りが乾燥する理由②摩擦を受けやすいため
目の周りは摩擦による刺激を受けやすいため、乾燥しやすいです。
目の周りはアイメイクで何種類ものコスメを重ねることが多く、メイクを落とす時にも、ついゴシゴシと強く擦ってしまいがちです。こうした摩擦のダメージが積み重なることで、肌のバリア機能が弱まり、乾燥につながってしまいます。
また、花粉症などのアレルギーで目元がかゆくなり、擦ってしまう方もいるでしょう。
目の周りが乾燥する理由③外部環境のダメージを受けやすいため
目の周りは皮膚が薄いため、外部からの影響を受けやすく、乾燥が進んでしまうことがあります。
例えば、紫外線は肌にダメージを与えますが、目の周りは皮膚が薄いため、特にその影響を受けやすいです。
さらに、季節の変化や冷暖房による空気の乾燥で、目の周りの乾燥が悪化するケースもあります。
目の周りが乾燥する理由④血行不良が起こりやすいため
目の周りは、目の疲れによって血行不良が起こりやすいため、乾燥しやすいです。
血行は、肌の状態に深く関わっています。血行が滞ると角層まで水分が届きにくくなり、肌が乾燥しやすくなってしまいます。
目の周りが乾燥する理由⑤年齢の影響を受けやすいため
目の周りは年齢による影響を受けやすく、乾燥しやすい部位です。
年齢とともに肌の真皮にあるコラーゲン量は減っていくため、うるおいが失われやすくなります。特に目元は皮膚が薄いため、その影響を受けやすい傾向があります。
また、年齢を重ねると皮脂の分泌量が減ったり、肌の代謝(ターンオーバー)が遅くなったりします。これらも目の周りの乾燥を招く要因です。
目の周りの乾燥によるリスク
目の周りの乾燥をそのままにしておくと、以下のようなリスクがあります。
乾燥小じわにつながる
目の周りの乾燥を放っておくと、乾燥小じわにつながることがあります。
目の周りが乾燥すると、うるおいがなくなってキメが乱れ、浅く細かいしわができやすくなるからです。
目の周りの小じわは「乾燥小じわ」や「ちりめんじわ」と呼ばれ、実年齢とちがう年齢に見えてしまう原因になります。
くすみを引き起こす
目の周りの乾燥が進むと、くすみを引き起こしてしまう場合があります。
うるおいが不足すると肌のハリやツヤが失われるため、全体がくすんで見えてしまいます。
また、乾燥で目元の血行が滞ると、老廃物がたまりやすくなり、血色が暗く見えてくすみが目立つこともあります。
目の周りの乾燥をケアする生活習慣のポイント

目の周りの乾燥を悪化させないためには、いくつかのポイントを押さえることが重要です。まずは、日頃から気をつけたい生活習慣を以下でチェックしましょう。
目元はできるだけ擦らない
目の周りの乾燥を悪化させないためには、できるだけ擦らないことが大切です。
目元の皮膚は薄いため、擦ったり過剰に触ったりすると刺激を受けて、乾燥が悪化します。目の周りがかゆくても、できるだけ擦らないようにしてください。
また、洗顔の後や目薬を使った後は、擦らずにやさしくタオルで押さえて水分を取り除くのがおすすめです。花粉症で目がかゆくなりやすい方は、花粉の時期にはコンタクトレンズではなくメガネを使えば、目元を擦るリスクを抑えられます。
低刺激のコスメを使う
低刺激のコスメを使うことで、目の周りの乾燥の悪化を抑えられる可能性があります。
毎日のメイクは、どうしても肌に負担がかかります。特に目の周りが乾燥して敏感になっている時は、化粧品に含まれる香料や着色料などが刺激になるケースも少なくありません。
毎日でなくても、肌の状態に合わせて低刺激性のコスメを取り入れて、目元をやさしく労りましょう。また、メイクをせずに肌を休ませる日を意識的につくるのもおすすめです。
目を休める
目を休めて眼精疲労を和らげることも、目の周りの乾燥ケアにつながります。
血行が滞ると乾燥が進みやすいため、目が疲れたと感じたらこまめに休ませてあげましょう。スマートフォンやパソコンを見た後に休憩をとったり、蒸しタオルやホットアイマスクで温めたりすると、目元が楽になるでしょう。
また、十分な睡眠をとることや、ストレスをためない工夫など、生活習慣を整えることも、目を休めるために効果的です。
目の周りの乾燥をケアするスキンケアのポイント
目の周りの乾燥が気になる時は、水分と油分を十分に与える丁寧なスキンケアが必要です。以下で、基本のスキンケア方法に加えて、特に意識したいポイントを確認しましょう。
①クレンジング・洗顔は丁寧にやさしく行う
目の周りの乾燥が気になる時は、特にクレンジングや洗顔を、よりやさしく行うことを心がけてみましょう。摩擦は乾燥を悪化させるため、肌に負担をかけないことが大切です。
クレンジングは力を入れずに、擦らずやさしくなじませましょう。洗顔料はしっかり泡立てて、泡を転がすようにすると、摩擦をかけずに汚れを落とせます。
また、クレンジングや洗顔時は、自分が気持ち良いと感じる程度のぬるま湯を使うのがおすすめです。熱すぎるお湯は、乾燥を悪化させてしまう可能性があります。
洗顔後にタオルで水分を拭き取る時は、擦らずに軽く押さえるようにすると良いでしょう。
②化粧水で水分をたっぷり保湿する
目の周りの乾燥が気になる時は、水分と油分を十分に補う必要があります。
クレンジングや洗顔の後は、化粧水をたっぷり使い、肌へ速やかに水分を届けましょう。
化粧水を目の周りなどの細かい部位に塗る時は、指の腹を使います。ムラにならないよう、細部まで丁寧に塗ることを心がけてみてください。
③乳液・クリームで油分を補給する
化粧水で水分を補った後は、乳液やクリームで油分を補給します。
油分でフタをすることで、水分の蒸発を防ぐことができ、目の周りの乾燥ケアにつながります。目元の乾燥が特に気になる時は、目の周りに乳液やクリームを重ね付けすると良いでしょう。
④アイクリーム・アイセラムで重点ケアを行う
顔全体を保湿した後は、アイクリームやアイセラム(目元用美容液)を使って、乾燥しやすい目の周りを重点的にケアしてあげましょう。
アイクリームやアイセラムは、目元のケアに特化したアイテムなので、効率的な乾燥ケアができます。
アイクリームやアイセラムを使う時も、擦らずやさしく伸ばすことが大切です。
使用方法は、夜だけ使うものや朝晩使えるものなどアイテムによって異なるため、パッケージなどを確認し、メーカーが推奨する方法を守って使いましょう。
⑤日焼け止めを塗る習慣をつける
紫外線は肌の乾燥を引き起こす原因になるため、朝のスキンケアの仕上げには、日焼け止めを塗る習慣をつけましょう。
塗る際は、擦らずやさしく塗り広げ、目元にも丁寧になじませます。紫外線は窓ガラスを通じて屋内にも届くため、外出しない日でも塗っておくのがおすすめです。
また、夏だけでなく1年を通してスキンケアに取り入れることで、紫外線によるダメージから肌を守りやすくなります。
その他、外出時は日傘・帽子・サングラスなども併せて使うと、より効果的な紫外線ケアにつながります。
日焼け止めの塗り方や落とし方、選び方について詳しく知りたい方は、以下の記事も併せてご覧ください。
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※メラニンの生成を抑え、シミ・そばかすを防ぐ
まとめ:肌に寄り添いながら目の周りの乾燥をケアしよう
目の周りは皮膚が薄く皮脂量も少ないため、様々な原因で乾燥しやすい部位です。
目元を擦らない、紫外線は避けるなどの習慣を付けるとともに、スキンケア方法を見直して目の周りの乾燥をケアしていきましょう。
肌の状態を見ながら必要なケアを取り入れて、乾燥が気にならない肌に整えましょう。
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2024.09.10
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