「ニキビの原因はアクネ菌?」「アクネ菌を完全になくすべき?」そんな疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。
アクネ菌は、誰の肌にも存在する常在菌のひとつです。普段は、肌を弱酸性に保つなど、すこやかな肌環境を維持する役割を担っています。
一方で、毛穴に皮脂や古い角質が詰まると毛穴環境が変化し、アクネ菌による炎症が起こりやすくなることがあります。その結果、ニキビにつながる場合があります。
本記事では、アクネ菌の特徴とニキビとの関係、肌をすこやかに保つためのケア方法を解説します。

監修者:石田 清隆
広島ステーションクリニック 理事長
愛媛大学医学部卒業後、愛媛県立中央病院 内科医長、松山市民病院 内科部長、医誠会病院(現医誠会国際総合病院)肝臓センター所長、広島市民病院 内科部長などを経て、広島ステーションクリニックを開院。画像診断、栄養療法、運動療法、美容皮膚を統合した医療を行うMilky Cloud Well-being Centerも運営。また、著書に『人生を好転させる2week 鉄活』あり(2023年3月発刊)。
「ここに来て良かった」と言っていただけるように、患者様ひとりひとりに適した治療の最高の提案ができるよう努力しています。
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※本記事には商品紹介の項目が含まれますが、医師が特定の商品を推奨するわけではありません。
アクネ菌の特徴と役割
アクネ菌について正しく理解しましょう。
アクネ菌は肌の常在菌
アクネ菌(Cutibacterium acnes)は、私たちの肌に存在する常在菌のひとつです。
皮脂をエサにして増殖し、肌を弱酸性に保つことで、外部の細菌が増えにくい環境を維持する役割を担っています。
酸素が少ない環境で増殖する
アクネ菌は嫌気性菌で、酸素が少ない環境を好みます。
毛穴が皮脂や角質で詰まると、毛穴の中は酸素が届きにくくなり、アクネ菌が増えやすい環境になります。
アクネ菌とニキビの関係

アクネ菌だけがニキビの原因ではありません。毛穴環境の変化や炎症が関係しています。
毛穴のつまりがニキビの始まり
ニキビは、毛穴の出口に古い角質や皮脂がたまることから始まります。
毛穴が詰まることで皮脂が内部にたまり、アクネ菌による炎症が起こりやすくなります。その結果、赤く腫れたニキビへ進行することがあります。
炎症ニキビと非炎症ニキビ
白ニキビや黒ニキビは、まだ炎症が起きていない状態です。
一方、毛穴内部で炎症が起こると、赤ニキビや黄ニキビへ進行します。炎症が強くなると、ニキビ跡が残りやすくなるため、早めのケアが大切です。
アクネ菌が増えにくい肌環境を整えるスキンケア方法
アクネ菌を過剰に増やさないためには、肌環境を整えることが大切です。
毛穴をつまらせないクレンジングと洗顔
毛穴のつまりを防ぐためには、丁寧なクレンジングと洗顔が大切です。
クレンジングでメイクや余分な皮脂を落とし、洗顔はたっぷりの泡でやさしく行いましょう。すすぎ残しがないよう、ぬるま湯で丁寧に洗い流してください。
適度な保湿でバリア機能を守る
乾燥すると、肌を守ろうとして皮脂が過剰に分泌されることがあります。
化粧水や乳液でしっかり保湿し、肌のうるおいバランスを整えましょう。ノンコメドジェニックテスト済みのアイテムを選ぶのもひとつの方法です。
清潔な環境を保つ
枕カバーやフェイスタオルはこまめに交換し、肌に触れるものを清潔に保ちましょう。
また、無意識に顔を触るクセや、スマートフォンの汚れにも注意が必要です。
アクネ菌が増えにくい肌環境を整える生活習慣
日常の生活習慣も、皮脂バランスや肌環境に影響します。
バランスの良い食事を意識する
糖質や脂質の摂りすぎは、皮脂分泌を増やす原因になることがあります。ビタミンB群や食物繊維を含む食品をバランスよく取り入れましょう。
十分な睡眠をとる
睡眠不足は、皮脂分泌や肌荒れにつながることがあります。毎日十分な睡眠を心がけ、肌を休ませる時間をつくりましょう。
ストレスをためこまない
ストレスはホルモンバランスに影響し、皮脂分泌を増やすことがあります。適度な運動やリラックス時間を取り入れ、自分なりのストレスケアを行いましょう。
アクネ菌に関するよくある疑問
アクネ菌をゼロにすべき?
アクネ菌は肌に必要な常在菌であり、完全になくす必要はありません。大切なのは、毛穴が詰まりにくい肌環境を保つことです。
殺菌力の強い洗顔料を使うべき?
殺菌力が強すぎる洗顔料は、肌に必要な常在菌やバリア機能まで損なう可能性があります。
洗いすぎを避け、やさしい洗浄を心がけましょう。
食べ物でアクネ菌を減らせる?
特定の食べ物で直接アクネ菌を減らすことはできません。
ただし、食生活を整えることで皮脂バランスが安定し、ニキビができにくい肌環境づくりにつながります。
肌の常在菌バランスを守るポイント
常在菌バランスを保つためには、以下を意識しましょう。
洗いすぎを避ける
適度に保湿する
肌をこすらない
規則正しい生活を心がける
肌の常在菌は、すこやかな肌環境に欠かせない存在です。
ニキビができた時の応急ケア
ニキビができた時は、炎症を悪化させないことが大切です。
グリチルリチン酸ジカリウム(抗炎症成分)や、イソプロピルメチルフェノール(殺菌成分)などが配合されたスポットケアアイテムを使用する方法があります。
また、ニキビを触ったり潰したりしないよう注意しましょう。
まとめ:アクネ菌は“悪者”ではなく肌を守る常在菌

アクネ菌は、肌に存在する常在菌のひとつで、本来は肌環境を守る役割を担っています。
しかし、毛穴のつまりや皮脂バランスの乱れによって炎症が起こると、ニキビにつながることがあります。
洗いすぎや過度な殺菌ではなく、やさしい洗顔・適度な保湿・生活習慣の見直しを意識しながら、すこやかな肌環境を整えていきましょう。






