しみとそばかすの違いとは？原因や見分け方・予防ケアのポイントを徹底解説

「顔にある、気になる茶色い斑点…これってしみ？それともそばかす？」――そんな風に迷ったことはありませんか。

一見よく似ているしみとそばかすですが、実は発生の仕組みや特徴に違いがあります。

本記事では、しみとそばかすの違いや見分ける方法を原因・仕組みに触れながらわかりやすく解説し、さらに予防ケアのポイントを紹介します。

肌への理解を深め、自分の肌と丁寧に向き合うきっかけになれば幸いです。

なお、しみが気になる方は以下の記事も併せてご覧ください。

▷関連記事：「シミの原因にアプローチする化粧品とは？シミの原因・種類から選び方まで基本を紹介」

▷関連記事：「シミ予防にビタミンCは役立つ？取り入れる方法や選ぶ際のポイント、生活習慣を解説」

▷関連記事：「シミができる原因とは？避けたいNG行動や予防に役立つケア方法を紹介」

監修者：板東 大晃

一般社団法人Life Anchor代表理事

KANDA NISHIGUCHI CLINIC院長

＜プロフィール＞

自治医科大学医学部医学科卒業

都内総合病院研修

都内複数のクリニックで男性医療を学ぶ

神田西口クリニック開業

法人化しKANDA NISHIGUCHI CLINICと名称変更

現在に至る

＜認定資格・所属学会＞

日本抗加齢医学会 専門医・日本医師会 認定産業医・テストステロン治療認定医・高濃度ビタミンC点滴療法認定医・キレーション療法認定医・厚生労働省指定オンライン診療研修修了・厚生労働省指定緊急避妊薬の処方にかかるオンライン診療研修修了・国際次世代再生医療研究会 代表医師・臨床水素ミトコンドリア治療研究会・点滴療法研究会・再生医療抗加齢学会・日本再生医療学会・日本オーソモレキュラー医学会・日本メンズヘルス医学会・日本性感染症学会・日本性機能学会・日本美容内科学会・日本美容皮膚科学会・日本酸化療法学会・日本エイズ学会・特許庁実用新案登録第3243729号（令和5年9月6日）「オーダーメイドマッスルビルディング™」

KANDA NISHIGUCHI CLINIC 院長挨拶：https://kanda-cl.com/about/

※本記事には商品紹介の項目が含まれますが、医師が特定の商品を推奨するわけではありません。

「しみ」と「そばかす」の違いとは？

しみとそばかすは一見するとどちらも似ているものに見えますが、発生する原因や特徴には違いがあります。

まずは、それぞれの基本的な違いを整理しましょう。

しみとは？

しみとは、肌のなかでメラニンという色素が過剰に蓄積し、茶色い斑点として現れたものを指します。

メラニンはもともと紫外線から肌を守るために欠かせない存在ですが、何らかの原因で過剰につくられたり排出されにくくなったりすると、肌のなかにとどまり、しみとして目立つようになります。

原因はひとつではなく、以下のようないくつかの要因が重なって起こることが多いです。

代表的な原因は、紫外線による刺激や加齢による肌の代謝（ターンオーバー）の乱れなどです。また、ニキビや炎症の跡が残る「炎症後の色素沈着」や、妊娠・更年期などに伴うホルモンバランスの変化もしみの一因とされています。

そばかすとは？

そばかすは、医学的には「雀卵斑（じゃくらんはん）」と呼ばれるもので、主に遺伝的な要因によって現れます。

もともとメラニンをつくりやすい体質の方に多く見られ、幼少期の頃から鼻や頬のあたりに細かい茶色の斑点が現れるのが特徴です。

また、遺伝だけでなく、紫外線の影響も大きく関わっています。紫外線を浴びることでメラニンが活性化し、そばかすが濃く見えることがあります。そのため、夏に目立ち、冬になると薄くなると感じる方も少なくありません。

見た目の特徴としては、鼻や頬を中心に、小さく均一な斑点が左右対称に広がることが多いです。

しみとそばかすを見分ける方法

「しみ」と「そばかす」は、どちらも茶色い斑点として現れるため、「鏡を見ただけでは見分けがつきにくい」という方もいるかもしれません。

以下では、見た目や発生時期、季節ごとの変化などから、シミとそばかすを見分ける方法を紹介します。

シミとそばかすを見分ける方法①色や形

まず注目したいのは、色味や形の違いです。

しみは、濃い茶色から黒っぽいものまで色の幅が広く、形はいびつなことが多いです。

大きさも数ミリのものから1センチ以上になることもあり、ひとつひとつがくっきりと目立つ傾向があります。季節による変化は少なく、年齢を重ねるにつれて濃くなるケースも少なくありません。

一方、そばかすは明るい茶色から薄茶色の小さな斑点が特徴です。

直径1〜4mm程度とほぼ均一で、鼻の上や頬骨のあたりに密集して現れやすい傾向があります。紫外線の影響を受けやすく、夏は濃く、冬は薄くなると感じる方もいるでしょう。

見た目で迷った時は、「色の濃さ」「形の整い方」「季節による変化」に注目してみると、自分の斑点がどちらに近いかがわかります。

シミとそばかすを見分ける方法②発生する年齢やタイミング

次にチェックしたいのが、現れ始める年齢やタイミングです。

しみは、主に30代以降から徐々に増えてくることが多く、長年の紫外線ダメージや加齢により肌の代謝（ターンオーバー）が遅くなることが大きな要因とされています。妊娠・出産・更年期といったホルモンバランスの変化をきっかけに発生するケースもあります。

一方、そばかすは幼少期から現れ、思春期を迎える頃に目立ちやすくなるのが特徴です。家族にもそばかすがあるなど、遺伝的に出やすい体質が関係していることが多く、大人になってから突然現れることはあまりありません。

このように、現れた時期やライフステージの変化も見分けのヒントになります。

シミ・そばかすの予防ケアのポイント

しみやそばかすは、一度できてしまうすぐに薄くすることも難しく、時間をかけて付き合っていくものです。だからこそ大切なのは、「これ以上濃くならないように」「今後増えないように」という予防の意識を持つことです。

毎日のちょっとした習慣を見直すだけでも、肌の印象は少しずつ変わっていきます。以下では、今日から取り入れやすい、しみやそばかすの予防ケアのポイントを紹介します。

紫外線ケアを徹底する

しみやそばかすの予防には、まず紫外線対策が欠かせません。

紫外線は晴れの日だけでなく、曇りの日や室内にも入り込むため、日焼け止めは毎日の習慣にしましょう。シーンに合わせてSPFやPA値を選ぶと、肌への負担を抑えながらしっかりガードできます。

また、日焼け止めと併せて、帽子・日傘・サングラスを使うのもおすすめです。特に、頬骨や鼻など顔の高い位置は紫外線が当たりやすいので意識的に守りましょう。

長時間外にいる日は、2〜3時間おきに塗り直すのが理想的で、汗や水に強いタイプを選ぶと外出先でも便利です。

なお、日焼け止めの使い方や選び方を知りたい方は、以下の記事も併せてご覧ください。

▷関連記事：日焼け止めの塗り方を見直して美白※な肌へ！NGな塗り方から塗り直しの方法まで紹介

▷関連記事：日焼け止めの選び方を徹底解説！PAとSPFの違いから効果的な使い方まで基本を紹介

▷関連記事：日焼け止めの適切な落とし方とは？タイプ別のクレンジング方法や注意点を詳しく解説

※メラニンの生成を抑え、シミ・そばかすを防ぐ

肌への負担を減らす

肌を擦ったり、洗浄力の強すぎるクレンジング・洗顔アイテムを使ったりすると、肌表面に微細なダメージが生じることがあります。

このような負担が積み重なると、しみやそばかすの原因につながることもあるため、自分の肌に合うアイテムを使い、やさしくなでるように洗うことを心がけましょう。

また、保湿で肌のバリア機能を守ることも大切です。化粧水・乳液・クリームなど、自分の肌に合ったアイテムでうるおいを補いましょう。乾燥を防ぐことで外部刺激から肌を守りやすくなります。

スキンケアを見直す際は、保湿に加えて、メラニンの生成を抑えてしみやそばかすを防ぐ（いわゆる美白※）効果が期待できる成分を含むアイテムを取り入れてみるのもおすすめです。

※メラニンの生成を抑え、シミ・そばかすを防ぐ

バランスの良い食事を心がける

肌は、毎日の食事から摂る栄養からつくられています。

そのため、内側からのケアとして、ビタミンCやEなどの抗酸化成分を意識して取り入れましょう。メラニンの生成を抑えたり、肌の代謝（ターンオーバー）をサポートしたりする働きが期待できます。

例えば、柑橘類・ベリー類・ブロッコリー・トマト・ナッツ類などが手軽に取り入れやすい食材です。甘いものや加工食品の摂りすぎは控え、栄養バランスの取れた食事と十分な水分補給を意識することで、将来的なしみ・そばかすの予防につながります。

十分な睡眠を取る

睡眠中は、肌の代謝（ターンオーバー）が活発になります。十分な睡眠を取ることで、肌が自ら整うリズムをサポートできます。

「眠れればOK」ではなく、質の良い深い眠りを意識することが大切です。寝る前はスマートフォンの使用を控え、心身がリラックスできる環境を整えましょう。

また、毎日同じ時間に寝起きすることで体内時計が安定し、肌のリズムも整いやすくなります。逆に睡眠不足や不規則な生活はホルモンバランスを乱し、しみの原因になることもあるため、規則正しい生活を心がけてみてください。

ストレスを溜め込まない

過度なストレスはホルモンバランスを崩し、しみやそばかすの悪化を招くことがあります。

忙しい毎日のなかでも、趣味の時間を持ったり、軽い運動・ストレッチをしたりと、自分が心地良く過ごせる時間を意識してつくりましょう。

心身のバランスが整うことで、肌の調子も整いやすくなります。

規則正しい生活と合わせて、無理のない範囲でストレスを溜め込まない習慣を取り入れることが、すこやかな肌を保つ第一歩です。

まとめ：シミとそばかすの違いを知って自分に合うスキンケアを

シミとそばかすは見た目が似ていますが、原因や出やすいタイミング、特徴にはそれぞれ違いがあります。本記事で紹介したポイントを参考に、自分の肌の状態を知り、適したお手入れ方法を見つけましょう。

大切なのは、“予防を意識して日々の生活を整えること”。

紫外線対策や肌への負担を減らす工夫、栄養バランスの取れた食事、十分な睡眠、ストレスケアなど、毎日の小さな習慣が肌を整える土台になります。

自分のライフスタイルに合わせてできることから少しずつ取り入れることが、肌をすこやかに保つための一歩です。今日からできる心地良いケアを続け、自分らしい肌づくりを目指しましょう。

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