「しっかり洗っているのにベタつく」「鼻のざらつきが取れない」「夕方になると顔がテカる」といった悩みの背景には、落としきれていない皮脂汚れがあるかもしれません。
本記事では、皮脂汚れがたまる理由とたまりやすい部位、肌に負担をかけずに落とす方法を解説します。

監修者:鈴木 稚子(すずき・わかこ)
医学博士・六本木スキンクリニック院長
・日本皮膚科学会正会員
・日本抗加齢医学会認定皮膚科専門医
・医師会スポーツ認定医
・日本温泉気候物理医学会温泉療法医
・日本旅行医学会認定医
・美容内科学会評議員
・日本温活協会代表理事
六本木スキンクリニック:https://roppongi-skin.com/aboutus/message/
※本記事には商品紹介の項目が含まれますが、医師が特定の商品を推奨するわけではありません。
皮脂汚れとは
皮脂汚れとは、皮脂腺から出た皮脂に、古い角質・ほこり・メイクなどが混ざり合ったものです。皮脂そのものは肌をまもる大切な存在ですが、時間が経つと空気にふれて酸化し、肌への刺激になることがあります。
皮脂汚れがたまりやすい部位
鼻・小鼻の脇
額の生え際
眉間
あご
耳の後ろ・フェイスライン
頭皮(とくにえり足や頭頂部)
これらは皮脂腺が多い、または洗い残しやすい部分です。鏡を見ながら、すすぎが足りていないか確認してみてください。
皮脂汚れの正しい落とし方

1. クレンジングでメイクと油分を浮かせる
乾いた手にとり、顔の中心から外側へやさしくなじませる
小鼻や生え際は指の腹でくるくると軽く動かす
目安は30秒〜1分。長時間のマッサージは避ける
2. 洗顔料で泡を使って洗う
泡立てネットなどでしっかり泡立てる
皮脂が多いTゾーンから洗い、頬は最後に軽く
泡をクッションにして、こすらない
3. すすぎをていねいに行う
ぬるま湯(32〜34度)で20回程度すすぐ
小鼻の脇、フェイスライン、生え際を意識する
熱いお湯は必要な皮脂まで奪うので避ける
4. タオルで押さえるように水分を取る
清潔なタオルでやさしく押さえます。ゴシゴシ拭くのは摩擦の原因になります。
5. 保湿でうるおいを補う
洗顔後は化粧水と乳液でうるおいを補います。保湿を省くと、乾燥を補うために皮脂が増えることがあります。
皮脂汚れが落ちないと感じるときの見直しポイント

強い洗浄力の製品に切り替えるより、洗い方と保湿を見直すほうが肌への負担を抑えられます。
やってはいけない皮脂汚れケア
1日に3回以上洗顔する
スクラブや毛穴パックを毎日使う
あぶらとり紙で何度もこする
熱いお湯で洗い流す
爪や器具で角栓を押し出す
必要な皮脂まで取り去ると、乾燥・赤み・皮脂の過剰分泌といった悪循環につながります。
皮脂汚れをためこまない生活習慣
枕カバーやタオルをこまめに取り替える
汗をかいたら押さえるように拭く
脂質と糖質に偏らない食事を意識する
睡眠時間を確保する
メイクをしたまま眠らない
部位別の皮脂汚れの落とし方
鼻・小鼻
指の腹で小さく円を描くようになじませます。凹凸があるため、すすぎ残しが起こりやすい部分です。仕上げに鏡で泡が残っていないか確認しましょう。
額・生え際
髪の生え際は洗顔料が残りやすく、肌荒れにつながることがあります。手のひらでていねいに流し、髪をピンでとめて洗うのもおすすめです。
フェイスライン・耳の後ろ
顔の輪郭に沿ってすすぐと、洗い残しを防げます。耳の後ろは意識しないと流し忘れやすい場所です。
頭皮
シャンプー前に髪をよくぬらして予洗いし、泡を頭皮に行きわたらせながら指の腹で洗います。すすぎは洗う時間の2倍を目安にし、洗ったあとは早めに乾かしましょう。
背中・胸元
皮脂腺が多く、においやざらつきが気になりやすい部分です。ボディソープを泡立てて、タオルでこすらずやさしく洗ってください。
季節による皮脂汚れの違い
「夏と同じケアを冬も続けている」という場合は、洗浄力の見直しが役立つことがあります。
皮脂汚れに関するよくある質問
ダブル洗顔は必要ですか?
使用しているクレンジングのタイプによります。メイクと皮脂をしっかり落とすタイプなら、洗顔を重ねなくても良い場合があります。製品の表示を確認し、洗ったあとにつっぱらない方法を選びましょう。
朝の洗顔は水だけでも良いですか?
寝ている間に出た皮脂が気になる場合は、洗顔料を使うほうがすっきりします。乾燥が気になる方は、Tゾーンだけ洗顔料を使い、頬はぬるま湯で流すという方法もあります。
あぶらとり紙とティッシュはどちらが良いですか?
どちらも押さえるだけにとどめてください。こするとかえって刺激になります。取りすぎると皮脂が増えることもあるため、回数は控えめにしましょう。
洗顔ブラシは使っても良いですか?
毎日の使用は摩擦につながることがあります。使う場合は週1回程度にし、肌が敏感なときは休んでください。
まとめ:皮脂汚れはやさしく落として、うるおいを守りましょう

皮脂汚れは、酸化すると肌の負担になりますが、落としすぎも乾燥や皮脂の増加につながります。
皮脂汚れは皮脂・角質・ほこり・メイクが混ざったもの
鼻や生え際、フェイスラインにたまりやすい
クレンジング→洗顔→ていねいなすすぎ→保湿の流れを守る
こすらず、洗いすぎない
肌荒れが続く場合は皮膚科に相談する
やさしく落としてしっかり保湿する習慣で、すこやかな肌を目指しましょう。






