「昼過ぎにはテカってしまう」「メイクがくずれやすい」「皮脂をおさえるスキンケアが知りたい」そんな悩みをお持ちの方も多いのではないでしょうか。
本記事では、皮脂の量とじょうずに付き合うためのスキンケアの考え方を、洗顔・保湿・成分・生活習慣の4つの視点から解説します。

監修者:鈴木 稚子(すずき・わかこ)
医学博士・六本木スキンクリニック院長
・日本皮膚科学会正会員
・日本抗加齢医学会認定皮膚科専門医
・医師会スポーツ認定医
・日本温泉気候物理医学会温泉療法医
・日本旅行医学会認定医
・美容内科学会評議員
・日本温活協会代表理事
六本木スキンクリニック:https://roppongi-skin.com/aboutus/message/
※本記事には商品紹介の項目が含まれますが、医師が特定の商品を推奨するわけではありません。
皮脂抑制スキンケアの前に知っておきたいこと
皮脂はうるおいを保ち、外部刺激から肌をまもるために欠かせない存在です。そのため、目指したいのは「皮脂をゼロにすること」ではなく「必要な分を残しながら、過剰な状態をととのえること」です。
洗顔で意識したいポイント

回数と温度
朝晩の1日2回を基本にする
ぬるま湯(32〜34度)で洗う
熱いお湯は必要な皮脂まで奪うため避ける
洗い方
しっかり泡立ててから顔にのせる
皮脂の多いTゾーンから始め、頬は短時間で
泡で包み込むように洗い、こすらない
すすぎ残しがないよう、生え際やフェイスラインまでていねいに流す
洗顔料の選び方
皮脂が気になるときも、洗浄力が強すぎるものを毎日使う必要はありません。さっぱり洗えて、洗顔後につっぱらないものを選びましょう。
保湿で皮脂バランスをととのえる
化粧水
水分をたっぷり補います。手のひらでやさしく押し込むようになじませ、こすらないようにしてください。
美容液
ナイアシンアミドやビタミンC誘導体など、肌のキメをととのえる成分を取り入れると心地良く使えます。
乳液・クリーム
「ベタつくから省く」のではなく、軽いテクスチャーのものを薄く重ねて水分の蒸発を防ぎます。Tゾーンは薄く、頬はやや多めなど、部位で量を調整するのもおすすめです。
取り入れたい成分
季節や環境に合わせた調整
夏や湿度の高い時期は、みずみずしいテクスチャーへ切り替える
冬や乾燥する時期は、油分をやや多めに補う
冷房の効いた室内では、日中もミストなどでうるおいを補う
汗をかいたらこすらずに押さえて拭く
季節によって皮脂の出方は変わります。同じアイテムを一年中使い続けるより、そのときの肌の状態に合わせて調整することが大切です。
メイク時のくずれ対策
保湿を終えたら少し時間を置き、肌になじませる
皮脂によるくずれを防ぐタイプの下地を薄くのせる
ファンデーションは薄づきで重ねる
Tゾーンにパウダーを軽くのせる
日中はティッシュで押さえてから、パウダーを重ねる
生活習慣の見直しポイント
睡眠時間を確保し、肌のリズムをととのえる
揚げ物や甘いものに偏らない食事を意識する
ビタミンB群を含む食品を取り入れる
ストレスをためこまない工夫をする
枕カバーやタオルを清潔に保つ
肌タイプ別の考え方
皮脂が気になる肌にもいくつかのタイプがあり、必要なケアは異なります。
自分がどのタイプに近いかを知ると、アイテム選びの迷いが少なくなります。洗顔後10分ほど何もつけずに過ごしたとき、つっぱるならインナードライの可能性があります。
朝と夜のケアの違い
朝のケア
寝ている間の皮脂を洗顔料でやさしく落とす
化粧水と軽い乳液でうるおいを補う
日焼け止めは皮脂によるくずれに配慮したものを選ぶ
夜のケア
クレンジングでメイクと日焼け止めを落とす
洗顔料で泡を使ってやさしく洗う
化粧水・美容液・乳液でうるおいを重ねる
乾燥が気になる部分にはクリームを足す
朝と夜で同じケアを繰り返すより、朝は軽やかに、夜はうるおいを補うという意識で分けると心地良く過ごせます。
皮脂抑制スキンケアに関するよくある質問
皮脂を完全におさえることはできますか?
皮脂は肌をまもるために必要なもので、ゼロにすることは目指すものではありません。過剰な状態をととのえ、心地良い範囲に近づけることを目標にしましょう。
さっぱりタイプのアイテムだけで済ませても良いですか?
洗顔後につっぱらず、日中も乾燥を感じないのであれば問題ありません。つっぱりを感じる場合は、乳液やクリームを薄く重ねてみてください。
拭き取り化粧水は毎日使っても良いですか?
摩擦が肌の負担になるため、毎日の使用は控えめにするのが安心です。使う場合はコットンにたっぷり含ませ、すべらせるようにやさしく行いましょう。
どのくらいで変化を感じられますか?
肌の状態には周期があるため、変化を感じるまでには時間がかかります。まずは1〜2か月、同じケアを続けながら様子を見てみてください。
まとめ:皮脂は「取り去る」より「ととのえる」意識で

皮脂が気になるときのスキンケアは、落としすぎず、うるおいを守ることが基本です。
洗顔は1日2回、ぬるま湯でやさしく行う
保湿を省かず、軽いテクスチャーで水分と油分を補う
ナイアシンアミドやセラミドなどの成分を取り入れる
季節や環境に合わせてアイテムを調整する
睡眠や食事など生活習慣もあわせて見直す
肌をいたわるケアを積み重ねて、テカリの気にならないととのった肌を目指しましょう。






