「肌がカサカサして、化粧水がしみる」「乾燥しやすく、ちょっとした刺激でも肌が荒れてしまう」そんな悩みを抱えている方は、乾燥性敏感肌かもしれません。
本記事では、乾燥性敏感肌の特徴や原因、肌をいたわるスキンケア方法を詳しく解説します。すこやかな肌をととのえるきっかけになれば幸いです。
なお、敏感肌の洗顔については、以下の記事も併せてご覧ください。
▷関連記事:【敏感肌の方向け】洗顔の基本|洗顔料の選び方や肌にやさしい洗い方を紹介

監修者:福井 美典
医師(糖尿病専門医・抗加齢医学専門医・救急科専門医・総合内科専門医・栄養療法医・美容皮膚科医)
糖尿病内科・栄養療法・美容皮膚科に従事。分子栄養学に基づき、不足栄養素を補うことで、からだの細胞を活性化させる栄養療法を取り入れている。糖尿病診療においては、からだにやさしい血糖値コントロールを基本に、低糖質・高タンパク質の食事の大切さを、臨床で自ら栄養指導をしている。美容皮膚科診療においては、美容施術のみならず、栄養療法を基本としたインナーケアにも尽力している。
福井内科医院:https://www.seijinkai-clinic.com/
※本記事には商品紹介の項目が含まれますが、医師が特定の商品を推奨するわけではありません。
乾燥性敏感肌とは?

乾燥性敏感肌とは、肌の水分量が不足して乾燥しやすく、外部刺激に対して敏感になっている肌状態のことです。
乾燥性敏感肌の主な特徴
乾燥性敏感肌には、以下のような特徴があります。
肌がカサカサ・ゴワゴワする
化粧水や乳液がしみることがある
季節の変わり目に肌トラブルが起きやすい
洗顔後につっぱりを感じる
かゆみや赤みが出やすい
肌のキメが乱れている
これらの症状に心当たりがある方は、乾燥性敏感肌の可能性があります。
乾燥肌・敏感肌との違い
乾燥肌は水分や油分が不足している状態、敏感肌は外部刺激に反応しやすい状態を指します。乾燥性敏感肌は、この両方の特徴を併せ持っています。
乾燥によってバリア機能が低下し、その結果として敏感な状態になっているケースが多いです。
乾燥性敏感肌になる原因
乾燥性敏感肌になる原因はさまざまです。主な原因を確認しましょう。
バリア機能の低下
間違ったスキンケア
生活習慣の乱れ
季節や環境の変化
加齢による肌質の変化
それぞれ詳しく解説します。
バリア機能の低下
肌のバリア機能は、外部刺激から肌を守り、水分の蒸発を防ぐ役割を担っています。このバリア機能が低下すると、水分が逃げやすくなり、刺激にも敏感になります。
バリア機能の低下は、乾燥性敏感肌の最も大きな原因といえます。
間違ったスキンケア
以下のようなスキンケアは、肌のバリア機能を低下させる原因になります。
洗浄力の強いクレンジングや洗顔料の使用
ゴシゴシこする洗顔
熱いお湯での洗顔
過度なピーリングや角質ケア
保湿不足
やさしいスキンケアを心がけることが大切です。
生活習慣の乱れ
睡眠不足、ストレス、偏った食生活なども、肌のバリア機能に影響を与えます。
特に睡眠中は肌の修復が行われるため、睡眠不足は肌の状態を悪化させる原因になります。
季節や環境の変化
季節の変わり目は気温や湿度の変化が激しく、肌が不安定になりやすい時期です。また、エアコンの効いた室内は乾燥しやすく、肌の水分が奪われやすくなります。
加齢による肌質の変化
年齢を重ねると、肌の水分量や皮脂量が減少し、バリア機能も低下しやすくなります。若い頃は乾燥を感じなかった方でも、年齢とともに乾燥性敏感肌になることがあります。
乾燥性敏感肌のスキンケア方法
乾燥性敏感肌の方に適したスキンケア方法を紹介します。
クレンジング・洗顔のポイント
クレンジングと洗顔は、肌への負担を最小限に抑えることが大切です。
クレンジングのポイント
ミルクタイプやクリームタイプなど、肌にやさしいものを選ぶ
オイルクレンジングは洗浄力が強いため避ける
こすらず、やさしくなじませる
短時間で済ませる
洗顔のポイント
低刺激・無添加の洗顔料を選ぶ
たっぷりの泡でやさしく洗う
ぬるま湯(32〜34度程度)で洗う
すすぎ残しがないようにする
洗顔の詳しい方法については、「【敏感肌の方向け】洗顔の基本|洗顔料の選び方や肌にやさしい洗い方」を紹介も参考にしてみてください。
化粧水のポイント
化粧水は、肌に水分を与える大切なステップです。
アルコールフリーのものを選ぶ
低刺激・敏感肌用のものを選ぶ
コットンではなく手のひらでやさしく塗布する
ハンドプレスで浸透させる
乾燥しやすい部位は重ね塗りする
しみる場合は無理に使わず、肌が落ち着くまで待ちましょう。
乳液・クリームのポイント
化粧水で与えた水分を逃がさないよう、乳液やクリームでフタをすることが大切です。
保湿力の高いものを選ぶ
低刺激・無添加のものを選ぶ
乾燥しやすい部位は重ね塗りする
油分でしっかり保護する
乾燥性敏感肌の方は、乳液だけでなくクリームも併用するのがおすすめです。
おすすめの保湿成分
乾燥性敏感肌の方におすすめの保湿成分を紹介します。
| 成分 | 特徴 |
|------|------|
| セラミド | バリア機能を補強し、水分を保持する |
| ヒアルロン酸 | 高い保水力で肌にうるおいを与える |
| スクワラン | 皮脂膜を補い、肌を保護する |
| グリセリン | 保湿力が高く、肌をやわらかくする |
| アミノ酸 | 天然保湿因子(NMF)の成分で、肌なじみが良い |
特にセラミドは、バリア機能をサポートする成分として注目されています。
乾燥性敏感肌の方が避けたいNG習慣

乾燥性敏感肌を悪化させないために、避けたい習慣を確認しましょう。
スキンケアのNG習慣
洗浄力の強いクレンジング・洗顔料の使用
ゴシゴシこする洗顔
熱いお湯での洗顔
過度なピーリングや角質ケア
アルコール配合の化粧水の使用
保湿の手抜き
生活習慣のNG
睡眠不足
ストレスを溜め込む
偏った食生活
水分摂取不足
紫外線対策をしない
エアコンの効いた部屋に長時間いる
これらの習慣を見直すことで、肌の状態が改善する可能性があります。
乾燥性敏感肌を予防・ケアする生活習慣
スキンケアだけでなく、生活習慣も肌の状態に影響します。
十分な睡眠をとる
睡眠中に肌の修復が行われるため、十分な睡眠時間を確保することが大切です。7〜8時間程度の睡眠を目指しましょう。
バランスの良い食事を心がける
肌の健康に関わる栄養素をバランス良く摂取しましょう。
ビタミンA:肌のターンオーバーをサポート(にんじん、かぼちゃなど)
ビタミンC:コラーゲンの生成をサポート(柑橘類、ブロッコリーなど)
ビタミンE:抗酸化作用がある(アーモンド、アボカドなど)
タンパク質:肌の材料になる(肉、魚、大豆製品など)
必須脂肪酸:肌のバリア機能をサポート(青魚、亜麻仁油など)
こまめに水分補給をする
体内の水分が不足すると、肌の乾燥にもつながります。1日1.5〜2リットル程度の水分を摂ることを意識しましょう。
室内の湿度を適切に保つ
エアコンの使用などで室内が乾燥しがちな場合は、加湿器を使うなどして湿度50〜60%程度を保ちましょう。
紫外線対策を徹底する
紫外線は肌のバリア機能を低下させる原因になります。日焼け止めを塗るなど、紫外線対策を行いましょう。敏感肌の方は、低刺激の日焼け止めを選ぶのがおすすめです。
まとめ:乾燥性敏感肌はやさしいケアでバリア機能を守る

乾燥性敏感肌は、肌の水分不足とバリア機能の低下が原因で起こります。間違ったスキンケアや生活習慣の乱れが、症状を悪化させることもあります。
乾燥性敏感肌をケアするためには、以下のポイントを意識しましょう。
やさしいクレンジング・洗顔を心がける
低刺激・高保湿のスキンケア製品を選ぶ
セラミドなどバリア機能をサポートする成分を取り入れる
生活習慣を整える
紫外線対策を徹底する
肌に寄り添ったやさしいケアを続けることで、すこやかな肌を目指しましょう。






