「生理前になると必ずニキビができる」「生理前は肌が敏感になってヒリヒリする」――毎月の肌荒れに悩んでいる方は少なくありません。
生理前の肌荒れは、ホルモンバランスの変動が大きく関わっています。本記事では、生理前に肌荒れが起こるメカニズムと、生理周期に合わせたスキンケアのポイントを解説します。
毎月の肌トラブルを和らげるためのヒントになれば幸いです。

監修者:福井 美典
医師(糖尿病専門医・抗加齢医学専門医・救急科専門医・総合内科専門医・栄養療法医・美容皮膚科医)
糖尿病内科・栄養療法・美容皮膚科に従事。分子栄養学に基づき、不足栄養素を補うことで、からだの細胞を活性化させる栄養療法を取り入れている。糖尿病診療においては、からだにやさしい血糖値コントロールを基本に、低糖質・高タンパク質の食事の大切さを、臨床で自ら栄養指導をしている。美容皮膚科診療においては、美容施術のみならず、栄養療法を基本としたインナーケアにも尽力している。
福井内科医院:https://www.seijinkai-clinic.com/
※本記事には商品紹介の項目が含まれますが、医師が特定の商品を推奨するわけではありません。
生理前に肌荒れが起こるメカニズム
生理前の肌荒れには、女性ホルモンの変動が深く関わっています。
黄体ホルモン(プロゲステロン)の影響
生理前の約2週間は、黄体ホルモン(プロゲステロン)の分泌が増える時期です。このホルモンには皮脂分泌を促す作用があり、毛穴が詰まりやすくなってニキビができやすくなります。
バリア機能の一時的な低下
ホルモンバランスの変動により、肌のバリア機能が一時的に低下することがあります。バリア機能が弱まると、外部刺激に対して敏感になり、かゆみや赤み、ヒリつきを感じやすくなります。
肌の水分保持力の変化
生理前は肌の水分保持力が低下し、乾燥しやすくなることがあります。乾燥によって角層がごわつき、くすみやザラつきを感じる方もいます。
生理周期に合わせたスキンケアのポイント
生理周期を意識してケアを調整することで、肌荒れを和らげるサポートができます。
生理前(黄体期):守りのケアを重視
生理中:やさしさ最優先のケア
生理後(卵胞期):攻めのケアを取り入れる
それぞれ詳しく解説します。
生理前(黄体期):守りのケアを重視
皮脂が増えやすい時期ですが、過度な洗顔で皮脂を落としすぎるのは逆効果です。マイルドな洗顔料でやさしく汚れを落とし、油分を抑えた保湿ケアでバランスをととのえましょう。新しいコスメの使用開始はこの時期を避けるのがおすすめです。
生理中:やさしさ最優先のケア
生理中は体調とともに肌もデリケートな状態です。刺激の少ないアイテムで最低限の保湿ケアを行い、肌に負担をかけないことを最優先にしましょう。無理なスペシャルケアは控え、ゆっくり休息をとることも大切です。
生理後(卵胞期):攻めのケアを取り入れる
エストロゲンの分泌が増える生理後は、肌の調子がよくなりやすい時期です。この時期に美容液やパックなどのスペシャルケアを取り入れると、効果を実感しやすくなります。
生理前の肌荒れを防ぐスキンケアのコツ
保湿を丁寧に行う
生理前は乾燥しやすいため、いつもより丁寧に保湿を行いましょう。セラミドやヒアルロン酸配合の化粧水で角層にうるおいを届け、乳液やクリームでしっかりフタをします。
ニキビ予防の意識をもつ
皮脂分泌が増える時期は、毛穴が詰まりやすくなります。ノンコメドジェニック処方のアイテムを選んだり、軽い使用感の保湿アイテムに切り替えたりして、毛穴詰まりを防ぎましょう。
クレンジングはやさしく丁寧に
メイクや皮脂汚れはその日のうちにやさしく落としましょう。ただし、こすりすぎは禁物です。クレンジングの量を適切に使い、肌への摩擦を最小限にすることを心がけてみてください。
生活習慣でできる肌荒れ対策
質のよい睡眠をとる
ホルモンバランスの乱れは睡眠不足で悪化することがあります。生理前は意識的に睡眠時間を確保し、リラックスした状態で眠りにつけるよう環境をととのえましょう。
温かい飲み物で体を温める
体が冷えると血行が悪くなり、肌のターンオーバーにも影響します。温かいハーブティーや白湯などで体を内側から温め、めぐりをサポートしましょう。
ストレスを上手に発散する
ストレスはホルモンバランスを乱す要因のひとつです。軽い運動やストレッチ、好きな音楽を聴くなど、自分に合った方法でリフレッシュする時間をつくりましょう。
まとめ:生理前の肌荒れは周期を意識したやさしいケアで和らげましょう
生理前の肌荒れは、ホルモンバランスの変動による自然な体の反応です。生理周期に合わせてケアを調整し、生理前は守りのスキンケアを心がけることで、毎月の肌トラブルを和らげるサポートができます。
自分の体のリズムを丁寧に感じながら、すこやかな肌をととのえていきましょう。






